「職業訓練はやめとけ」を、54歳で実際に受けた私が検証します

職業訓練・学び直し

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「職業訓練 やめとけ」で検索して、ここに来られたのだと思います。

私は54歳のとき、ハローワークの職業訓練を受けました。半年間、修了しました。

先に、いちばん大事なことを書きます。

やめたほうがいい人は、確かにいます。私は受けたので、はっきり分かります。
でも、あなたがそうとは限りません。

先に言っておくと、私自身は、修了しても就職が決まりませんでした。 だから「受ければ大丈夫ですよ」とは言いません。言う資格がありません。

そのうえで、「やめとけ」と言われる理由を、実際に受けた人間としてひとつずつ検証します。


「やめとけ」と言われる4つの理由を検証する

検索すると、だいたい同じ理由が並びます。ひとつずつ、私の場合はどうだったかを書きます。

「就職率が低い」

私自身は、決まりませんでした。 それは事実です。

ただ、訓練校のサポートが足りなかったわけではありません。

  • 条件に合う求人をリサーチして、リストにして配信してくれました
  • 専任のキャリアコンサルタントに相談できました
  • アドバイスも、対応も、良かったです

決まらなかったのは、私の事情です。職種にこだわりすぎたことと、修了直後に家族のことが重なって動けなかったこと。訓練のせいではありません。

そして、決まった人もいます

週1回のオンライン講義で一緒だった方が、受講中に就職を決めました。

高齢者施設です。面接で職業訓練の話をしたところ、「業務と並行して、Webページの管理もお願いしたい」という話になって、決まったそうです。

その方も、親の介護のために離職して訓練を受けていました。

講義の場で発表してくれたとき、正直に言うと、私が頑張る力になりました。

「受ければ就職できる」ではなく、「受けたあと、どう動けるか」で決まります。

「選考に落ちることがある」

事実です。 私のときは競争率2倍でした。申込後に書類審査と面接があり、そのうえで合格しました。

つまり、申し込めば必ず受けられるものではありません。 定員は十数名でした。

「受講まで時間がかかる」

事実です。 募集期間があり、締切があり、選考があり、開講日があります。

「来週から通いたい」は無理です。今すぐ働きたい人には向きません。

「拘束時間が長い」

これは、コースによります。

通学型なら平日の日中がまるごと埋まります。ですが私が受けたのはeラーニング型で、通所はありませんでした。

  • 動画教材を、自分のペースで進める
  • 週1回、1時間のオンライン講義(時間帯は希望を出せる)
  • 定期的な課題提出とテスト

私は日中、母の介護と通院がありました。勉強したのは夜から深夜だけです。 それで週20時間ほどをこなしました。

「拘束時間が長いからやめとけ」は、コースを調べずに言っているだけかもしれません。


私が「この人はやめたほうがいい」と思う人

ここからが、受けた人間にしか書けないところだと思います。

丸投げの人

いちばん率直に言うと、これです。

あまりにも他力な人は、やめておいたほうがいいです。

eラーニング型は特にそうです。基本は動画学習なので、次の3つが必要でした。

  • ある程度は自分で調べること
  • わからなくても、とりあえず手を動かしてやってみること
  • わからないことを、言葉にして質問できること

「質問できない人」は、意外とつまずきます

質問はできます。むしろ、質問の仕方そのものがカリキュラムに入っていました。

なぜかというと、それが実務でそのまま必要になるからです。現場では「何がわからないのか」を人に伝えられないと、仕事が進みません。

だから、言葉のキャッチボールができること。理解力と、ある程度のコミュニケーション能力。 これは要ります。

すぐに就職したい人

前述のとおり、選考にも受講にも時間がかかります。生活が切迫しているなら、先に働くほうがいい場面はあります。


ただし、ここは誤解しないでください

「自己管理ができる人だけが向いている」という書き方をよく見ます。

私は、少し違うと思っています。

私自身、勉強を自分で進める習慣は、昔からありませんでした。

54歳になるまで、机に向かう習慣なんてありませんでした。それでも修了できたのは、そういう仕組みになっていたからです。

たとえば、私が受けた訓練にはこういう決まりがありました。

各ユニットごとの「習得度確認テスト」の正答率が、3回連続で8割未満になった場合、
または未受験のテストが4ユニット分に達した場合は、理由を問わず退校

厳しく聞こえるかもしれません。でも私は、この仕組みがあったから逃げずに済んだと思っています。

必要なのは「意志の強さ」ではなく、「丸投げしない姿勢」だけです。


「恥ずかしい」と思ったか

検索していると、こういう言葉が並びます。

「職業訓練 恥ずかしい」
「職業訓練校 人生終わり」
「職業訓練 おばさん」

正直に答えます。

私は、恥ずかしいとは全く思いませんでした。

ただ、別の気持ちはありました。

「場違いかな」とは、少し思っていました。

理由は2つです。

  • パソコンの技術が、あまりありませんでした
  • 年齢的に、若い人が対象なのかなと思っていました

「恥ずかしい」ではなく「自分だけ浮くのではないか」。そういう不安です。

それが消えたのは、無料の説明会に出たときでした

申し込む前に、オンラインの無料説明会に参加しました。

参加して良かったです。

まず、受講内容が、パンフレットで読んだときより深く理解できました。 何をどの順番でやるのか、どんな課題が出るのか。その場で質問もできました。

そして何より——私以外にも参加者がいました。

同じくらいの年代の方。私より年上の方。若い方。いろいろな人がいて、その方たちの質問を聞いているうちに、こう思えたんです。

「私でも大丈夫かもしれない」

パンフレットを100回読んでも、この感覚は手に入りませんでした。

つまり、こういうことだと思います。

「恥ずかしい」のではなく、「情報が無い」だけ。
だから、確かめれば消えます。


つらかったこと

正直に、ひとつだけ書きます。

訓練の終盤、母の容体が悪くなりました。

不安、というより、今後の仕事の選択が難しくなりました。 母がどうなるか読めない状態では、応募先を絞ることもできなかったからです。

このあたりの経緯は、別の記事に詳しく書いています。

▶ 54歳、介護をしながら夜だけで学んだ。職業訓練の6か月と、その後の失敗


それでも、受けたことは後悔していません

就職は決まりませんでした。でも、残ったものがあります。

  • WordPressでサイトを作れるようになりました
  • バナーや画像を作れるようになりました
  • 生成AIを、仕事で使えるようになりました
  • Webサイトの改善提案と、提案書を書けるようになりました

そして何より、「意外とできるもんだな」という感覚が残りました。

入る前に想像していた「難しさ」は、ほとんどが思い込みでした。

修了後には、2か月間・有期雇用のフルリモートインターンにもつながりました。応募は多かったのですが、書類審査と面接を経て採用されました。

受けたこと自体を、後悔したことは一度もありません。


ただし、在職中の方は、そもそも受けられないかもしれません

ここまで読んで「自分も受けてみようか」と思った方へ。

ひとつ、確認しておいてほしいことがあります。

求職者支援訓練は、もともと求職中の方向けの制度です。

私が受けたeラーニング型のコースは、募集要項に「育児・介護中の者」「居住地域に訓練実施機関がない者」「在職中の者等」と書かれていました。通所が難しい人への配慮枠があるためです。

ただし、誰でも受けられるわけではありません。必ずハローワークで確認してください。

働きながら学びたいだけなら、別の制度のほうが現実的です

教育訓練給付金という制度があります。厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、払った費用の一部が戻ってきます。

⚠ ここは間違えやすいので、先に整理します。これまで書いてきた職業訓練とは、別の制度です。

お金の流れ
求職者支援訓練
(ここまで書いてきたもの)
受講料がはじめから無料
教育訓練給付金
(在職中でも使える)
受講料はいったん自分で払う。あとから一部が戻る

「給付金を使えば無料になる」わけではありません。先にまとまったお金が必要です。ここを勘違いすると、申し込んでから困ります。

3種類あり、戻る割合が違います。ここは正確に書きます。

種類 払った費用のうち戻る割合
一般教育訓練 20%
特定一般教育訓練 40%(資格を取得して就職などをすると最大50%)
専門実践教育訓練 50%(資格取得と就職で70%、さらに賃金が上がるなどの条件を満たすと最大80%)

⚠ よく「最大80%」とだけ書かれていますが、それは条件を全部満たしたときの数字です。基本は50%だと思っておいたほうが、あとでがっかりしません。

在職中でも使えます。 離職後の場合は、離職日の翌日から1年以内に受講を始める必要があります(妊娠・出産・育児・介護・疾病などの事情があれば延長できる制度があります)。ハローワークでの求職申込が必要になる場合もあります。

⚠ 「3年以上ないと無理」と思って諦めないでください

いずれも雇用保険の加入期間の条件がありますが、初めて受け取る人には特例があります。ここを知らずに諦める人が多い部分です。

種類 必要な雇用保険の加入期間
一般教育訓練
特定一般教育訓練
原則3年以上
(初めて受け取る場合は1年以上)
専門実践教育訓練 原則3年以上
(初めて受け取る場合は2年以上)

つまり、これまで一度も教育訓練給付金を使ったことがなければ、勤続2〜3年でも対象になり得ます。

⚠ 逆に、注意すべき条件もあります。受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金を受け取ったことがある場合は、支給されません。過去に使ったことがある方は、必ず先に確認してください。

⚠ また、離職している場合は、離職日の翌日から受講開始日までが1年以内である必要があります。

※ これらはハローワークインターネットサービスの「教育訓練給付金」で公表されている条件です(2026年8月確認)。

⚠ 給付率も条件も変わります。自分が対象かどうかは、必ずハローワークで確認してください。


「場違いかどうか」は、確かめれば分かります

私の話に戻ります。

私の「場違いかな」を消したのは、説明会に出て、他の参加者を見たことでした。それだけです。

同じことは、民間のスクールでもできます。無料のカウンセリングや相談会をやっているところがあります。

たとえば【Winスクール】は、教育訓練給付金の対象講座を多く扱っていて、無料カウンセリング・受講相談を受け付けています。全国に教室があり、オンラインでも受けられます。

私が伝えたいのは「申し込んでください」ではありません。

「自分が場違いかどうか」を、想像ではなく事実で確かめてくださいということです。

  • どんな年代の人が来ているのか
  • 自分の理解度で、ついていけそうか
  • 給付金の対象になるのか

これは、パンフレットでは分かりません。

⚠ 申し込むなら、ここだけ気をつけてください

無料相談を受けるとき、私が実際に確認して分かった注意点です。知らないと損をします。

  • 電話やチャットではなく、Webのフォームから申し込んでください。
  • 資料請求だけで終わらせないでください。 資料を読んでも、自分が給付金の対象かどうかまでは分かりません。フォームの中の「無料カウンセリング・受講相談を希望する」に、必ずチェックを入れてください
  • 時間を確保してから申し込んでください。 相談には時間がかかります。途中で抜けると、いちばん聞きたかったことを聞けないまま終わります

そして、いちばん大事なことを書きます。

本気で検討していないなら、申し込まないでください。

「無料だからとりあえず」で行くと、相手の時間も、あなたの時間も無駄になります。「場違いかどうかを確かめたい」——それくらいの目的があるなら、行く価値があります。

なお、給付金の対象になるかどうかは、厚生労働省の検索システムで講座を調べるのが確実です。スクールの説明より先に、こちらで確認しておくと話が早いです。

▶ 教育訓練給付制度 検索システム(厚生労働省)

「場違いかどうか」を、確かめてみたい方へ

無料のカウンセリング・受講相談を受け付けています。全国に教室があり、オンラインでも受けられます。相談したうえで、やめても構いません。

無料で相談してみる
【Winスクール】公式サイト

⚠ 申し込むときは、フォームの中の「無料カウンセリング・受講相談を希望する」に必ずチェックを入れてください。資料請求だけでは、自分が給付金の対象か分かりません。


よくある質問

職業訓練は「やばい」のですか?

やばくはありません。国の制度で、受講料は無料です(求職者支援訓練の場合)。

私のコースは教科書代も0円でした。⚠ ただし教材費・検定料などが自己負担になるコースもあります。 募集要項で確認してください。

そして、誰にでも合うわけではありません。 丸投げ体質の方には向きません。

40代・50代でも浮きませんか?

浮きませんでした。

私が出た説明会には、同年代の方も、私より年上の方も、若い方もいました。年齢層はばらばらです。

私も入る前は「若い人が対象なのかな」と思っていました。思っていただけでした。

職業訓練を受けると、転職に不利になりますか?

私は、不利になったとは感じませんでした。むしろ、逆のことが起きました。

以前勤めていた会社から、「また働かないか」と声をかけてもらいました。

職業訓練を受けていると話したときのことです。私がいたのは建設業で、もともとは現場の仕事でした。ですが今度は内勤で、という話でした。デザイン、見積もり、設計といった業務で、AIを活用できる仕事があるとのことでした。

希望していた内容とは違ったので、お断りしました。ですが——「Webを学んでいる」と話しただけで、仕事の選択肢が増えたのは事実です。

そもそも私が応募できなかったのは、職種にこだわったからです。訓練を受けたことが理由ではありません。

「半年間、自分で学び切った」という事実は、面接で話せる材料になります。

途中でやめたらどうなりますか?

私が受けた訓練には、テストの正答率が続けて基準を下回ると退校になる規定がありました。給付を受けている場合、そちらにも影響します。

⚠ 条件はコースごとに違います。 申し込む前に、募集要項を必ず読んでください。

パソコンが苦手でも大丈夫ですか?

私も得意ではありませんでした。それでも修了できました。

ただし、ファイルの操作やZoomの接続くらいは、事前にできるようにしておいたほうが楽です。eラーニング型なら、自宅のパソコンとネット環境も必要です。


まとめ

  • やめたほうがいい人は、います。 丸投げ体質の方、今すぐ働きたい方
  • でも「恥ずかしいから」「年齢的に場違いだから」は、やめる理由になりません
  • それは情報が無いだけです。確かめれば消えます
  • 在職中なら、辞めずに学ぶ道もあります(教育訓練給付金)

私は、順番を間違えました。辞めてから学び始めたことが、失敗でした。

いま在職中の方は、まだ間に合います。

そして、いきなり大きな決断をする必要はありません。私も、最初にやったのは無料の説明会に出てみることだけでした。


私がなぜ54歳で学び直すことになったのかは、こちらに書いています。

▶ 転職14回、54歳。辞めてから学び直して、気づいたこと

「条件が厳しくて自分は無理だ」と思っている方へ。その「条件」は給付金の話かもしれません。

▶ 「求職者支援訓練は条件が厳しい」のは給付金の話。失業手当をもらいながら受けました

※紹介するのは、自分で使ったもの・調べたものだけにします。

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